9月6日午前3時に発生した北海道胆振東部地震(以下、北海道地震)。
平日の深夜に起きたこの大地震は連日ニュースで報じられている通り、厚真町や安平町を中心に大被害をもたらしました。
北海道全域で停電となり不安な夜を過ごしましたが、驚異的なスピードで停電は復旧し、水、電気、通信などのライフラインは一通り回復したように感じます。
僕の住む札幌市東区は震度6弱という大きな揺れでした。
地震発生から2日経った9月8日現在の、札幌市東区元町近辺の様子を写真でお伝えします。
家屋の倒壊はほとんど無し?
実は震度6弱という大きな揺れに対し、家屋の倒壊などはほとんど見受けられませんでした。
僕本人の被害状況は熱帯魚水槽が1つ倒れた以外は家具などもあまり被害はありません。
築40年近い実家も、リビングボード内のガラスが割れた程度です。
近所の様子を見ても、外観で家屋が損壊しているような家はありませんでした。
東区がもともと地盤の緩い泥炭地なのでクッションのように揺れを吸収したのか、はたまた地盤が緩いからしっかりした家屋の構造になっていたのかは不明です。
東16丁目通の道路が壊滅
地下鉄東豊線が地中に走る、東16丁目通はかなりダメージが大きく、いたる所で道路が陥没しており通行止めとなっています。
写真とともに見ていきます。
イオン栄町店前
地下鉄東豊線栄町駅を出たところ。
イオン栄町店の面する道路ですが、大きな穴が開いており復旧作業が行われていました。
片側2車線の道路ですが1車線通行となっています。
北海道銀行前
こちらも地下鉄出口のある、北海道銀行前の道路。
ブルーシートで覆われているあたりが1メートル位陥没しています。
歩道も一部陥没しています。
新道交差点
ツタヤ新道店のある交差点。
ここから元町方面への道路が数箇所通行止めとなっています。
歩道は通行できます。
新道~イオン元町店
このあたりは中央分離帯のあたりが大きく陥没しています。
1箇所だけではなく、連続して陥没があり、車は通ることができません。
陥没した部分のアスファルトを剥がす作業が進んでいました。
数十メートルに渡って道路が陥没しています。
札幌高等技術専門学院前
交通状況を表示する電光掲示板が大きく傾いていました。
このあたりの中央分離帯付近も大きく陥没しています。
写真を撮影している市民の方が多かったです。
路肩は大きくめくれ上がるように、歩道との段差なくなっています。
地震の凄さがわかります。
このように大きく窪んだ箇所も元町に近づくにつれて多く見られました。
飲食料品、日用品について
イオン栄町店に入ってみました。
生鮮品(肉や魚)はもちろん、加工品なども棚から消え、普段見ることのできないような光景が広がっています。
ペットボトルの飲み物などは数量限定で購入できます。
菓子パンなどの、調理をしないですぐに食べられるものがあれば良いのですが、みな考えることは同じなのかなかなか手に入りません。
ニュースなどでも報じられたと思いますが、北海道地震当日の朝からコンビニやスーパーは営業を開始しており、電気の通じない中、電卓を片手に接客をされていました。
従業員の方もパートやアルバイトの方もご自宅の片付けなどがあるのに、それでもお店に立って対応してくださったことに、本当に感謝いたします。沢山の人が救われたと思います。
ガソリンスタンドも長蛇の列
ガソリンスタンドには車がズラッと並び、長蛇の列となって道路を塞いでいます。
給油量に制限がありますが各社ガソリンスタンドは営業していました。
電信柱が折れている箇所も…
偶然、電信柱が折れているのを発見しました。
小学校の向かいの電柱で、手を伸ばせば届きそうなくらいに電線が垂れ下がっており、危険を感じる状態でした。
通報されている方がいたので近い内に修繕されると思いますが、電線には絶対に触らないようにしましょう。
ライフラインの驚異的な復旧スピード
ここからは僕の主観です。不愉快に思われる発言がありましたら申し訳ございません。
今回の北海道大地震、被害状況についてはニュースなどで報じられているとおりですが、すごいなと思ったのはライフラインの復旧スピードです。
当初10日はかかると言われていた北海道全域295万戸の停電ですが、わずか2日でほぼ復旧したと言われています。
これは驚異的な普及スピードです。
地震当日は実家に戻り、電気のない中で2日目を迎えると思ったのですが、なんとその日の夕方には電気がつきました。
もちろん何もせずにインフラが復旧するわけがありません。
地震当日から復旧作業をしてくれた作業員の方々がいるおかげです。
復旧作業にあたった方々も被災者なのに、いまもインフラ復旧のために作業してくださっているのです。
本当に感謝いたします。ありがとうございます。
震災当日の通信関係は厳しい
地震当日の通信関係はかなり厳しい状況でした。
地震発生から1~2時間ほどはまだLINE電話やメッセージのやり取りはできたのですが、その後は徐々にタイムラグが発生し、通話などもできなくなりました。
地震発生当日の14時くらいから徐々に電話や通信が復旧し、親戚などへの安否確認が取れるようになりました。
これも文句を言える立場ではありませんし、復旧作業にあたってくださった方々には本当に感謝いたします。
デマ情報などなど
震災が起こるたびに問題になっていますが、今回もいくつかデマ情報が拡散されているそうです。
「数時間後に断水する」「地鳴りがしているので数時間後に大きな地震が来る」などなど・・・
被災地ではSNSなどの情報を頼りにしている人も多いので、デマ情報が出回るのは正直キツイです。
前述した断水や地震予知も、地震後数日間の間に起こり得る事象なので、確実にデマ情報と言えないのが厄介です。
備えておきたいもの
今回は復旧が早かったとはいえ、やはり停電に対しては備えが必要かと感じました。
懐中電灯などに使う単一電池や単2電池、ラジオに使う単4電池など、単三電池以外の乾電池はすぐに店頭からなくなってしまいました。というか単一電池や単2電池はもともと店頭在庫が少なかったのかな…?
充電タイプの単三電池を家庭に常備している人は多いと思うので、単三電池を単2電池や単一電池に変換できるスペーサーなども持っていると便利かもしれません。
地震から2日経って…
以上、9月8日における近隣の状況を写真付きでお伝えしました。
北海道は及び東北で大きな揺れと被害をもたらした北海道胆振東部地震ですが、はやくも日常を取り戻しつつあります。
しかし、ご存知の通り北海道は広いです。
ニュースなどで厚真町の土砂崩れの映像は見られたと思いますが、まだ確認されていないだけで同じような被災状況の地区もあるかもしれません。
また、札幌市清田区の液状化で住宅が傾いている映像も流れますが、あの状況が札幌市全体で起きているわけではございません。
電気や水道などのライフラインもまだ危ういところも或るでしょうし、この記事を書いている最中にも余震と思われる揺れが起きています。
そして、ワイドショーなどは視聴率優先なのか北海道地震の情報ばかり取り上げていますが、平成30年は本当に大きな災害が多いです。
台風21号の爪痕はまだまだ残っています。
大阪府北部の地震や、西日本を中心とした7月豪雨もありました。
新たな災害が起きると、古い(といっても数ヶ月前の)災害の情報が手に入らない状況になっています。
正常な生活を送れている地域の方々には、余っているTポイントなどで募金のできる『Yahoo!ネット募金』などを活用し、ご支援いただけると幸いです。
自分も被災者ではありますが、一日でも早い復旧、復興をお祈りしています。
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